「大漁」を想い浮かべて

「大漁」を想い浮かべて

まず袋を開けた途端、我が家のネコが大騒ぎ。

そのままポリポリかじっても美味しいですが、せっかくなので大根といりこの煮物にしました。

お米のとぎ汁に大根といりこ、ひとつまみのお塩と、お酒がなかったので、焼酎を少しふり入れて、あとはゆっくり大根が煮えるまで火にかけます。

炊いている間も、ちょうだいちょうだいとネコが足元にまとまりつきます。
だいたい火が通ったら、薄口醤油をまわしかけて、そのまま味を染み込ませて出来上がりです。

大根のやわらかい味と、いりこのほろ苦さを味わいながら。

器にいりこたっぷりで盛り付けていたら、ふいに金子みすずさんの”大漁”という詩を思い浮かべました。
浜での大漁を喜ぶ陰で、海の中のいわしの弔いに想いを馳せる感性。

長門は山の幸も海の幸も豊富で恵まれていますが、それを獲ったり捕ったりする人たちがいて、そのとられた命をいただいていることを、あらためて思いました。

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